ほそぎハートセンター 新たに心臓カテーテル室2稼動!

 6月1日、ほそぎハートセンターに、新たに2室目の心臓カテーテル室が完成しました。


 今回、カテ室2に導入したのは、フィリップス社製のAzurion7 B20/12という撮影装置で、1台に撮影カメラが2つ付いて一度に2方向からの撮影ができ、なおかつ、被爆を最小限にできるフィリップスの最上位機種です。装置の外観は真っ白な中に、ところどころグレーが入りとても綺麗です。部屋の壁は、撮影装置に合わせて白として、ポイントとして木目の帯を入れました。床は、装置の色に合わせてグレー、部屋全体を清潔感があって優しい感じに仕上げました。音響では、室内のスピーカーから患者さんがリラックスできるように音楽が流れます。私たちはインカムと呼ばれるマイクとイヤホンでコミュニケーションを取り、患者さんにとって必要のない声は聞こえないように配慮しました。カテ室2と操作室との間の大きな窓は、患者さんのプライバシーを考慮して電動遮光ガラスを採用し、患者さんの出入りや準備をしている間は、患者さんからは操作室が、操作室からはカテ室内が見えないようにしました。さらに、遠隔映像配信システムを導入し、どこにいてもカテ室の映像と音声をタブレット端末で見聞きできるようにしました。例えば、私が自宅にいても出張中でも、タブレット端末でリアルタイムに映像を見ながらカテ室内の相談事に乗ることができます。また、このシステムを応用して、カテーテル治療の普及と発展を目的としたカテーテルライブを開催することも可能です。カテ室1の設計経験を最大限に生かして、かゆいところに手が届くカテ室に仕上がったと自負しています。


 カテ室2は、主に、不整脈に対するカテーテルアブレーションと手足の血管に対するカテーテル治療に使用する予定です。もちろん、緊急カテーテル治療にも対応しています。将来的には、脳血管や腹部血管のカテーテル治療もできればと夢描いています。
 カテ室が2室体制となった「ほそぎハートセンター」は、これまで以上に、緊急性のあるカテーテル治療や複雑なカテーテル治療に対応できるようになります。これからの世界のカテーテル治療の進歩に寄与できるよう努める所存ですし、地域の皆さんにも心強い細木病院であり続けたいと思っています。

(院長/ほそぎハートセンター長 細木信吾)

2022年06月01日